ソリューション事例

企画制作、システム開発、業務負荷軽減などさまざまなお客様のニーズや課題、ソリューション事例をご紹介します。

公益財団法人
日本ケアフィット共育機構様

設    立

団体設立 1999年11月
公益財団法人認定 2013年12月

資本金

-

従業員数

約40名(2019年8月現在)

事業内容

サービス介助士、防災介助士、認知症介助士の資格講座運営・認定、資格取得者組織の構築、ジェロントロジー(創齢学)の啓発、障害者就労支援事業所の運営

URL

http://www.carefit.org

創刊4年目に会報誌の大幅なリニューアルを実施
さまざまな層に訴求する情報提供を目指す

  • 課    題

    活字離れが進む若者層をはじめ、より幅広い層に読んでもらえる雑誌内容を模索

  • 選    択

    デザイン、判型、ページ数、文章量などを見直し、誌面の大幅なリニューアルを実施

  • 制    作

    リニューアルに伴い、冊子とウェブサイトを連携させた情報提供を開始

  • 展    望

    変化する時代の流れに合わせた雑誌づくり、情報提供のあり方を追求

課  題

より幅広い層に読んでもらえる雑誌づくりを目指して 

フリーペーパー『紲 Kizzna』制作担当
渡部 聖菜様

日本ケアフィット共育機構は、おもてなしの心と正しい介助技術を学ぶ「サービス介助士」をはじめ、「防災介助士」「認知症介助士」の資格講座運営・認定を行う公益財団法人です。そのほかにも、障害の有無に関わらず共働できる場として障害者就労支援事業所「ケアフィット・ファーム」を運営するなど、「誰もが誰かのために共に生きる社会」の実現に向けて様々な活動を行っています。
フリーペーパー『紲 Kizzna』は、主にサービス介助士を導入いただいた企業や個人で取得された方、これから資格取得を検討されている方々に向けて配布しているもので、2014年8月に季刊のフリーペーパーとして創刊しました。情報提供は私たちができる社会貢献の一つでもあり、購読を希望される方には無料でお届けしています。取材先企業のPRにも使っていただいているため配布先は全国各地となり、毎号約2万部を発行しています。
私は2017年から編集に携わっているのですが、自分が20代ということもあり、メインで担当するようになってからは特に若者に読んでもらいたいと思うようになりました。以前はA4サイズ・32ページで、文章もびっしり掲載された読み応えがあるもので、活字離れが進む若者に気軽に手に取ってもらえる感じではありませんでした。そこで2018年、より幅広い層に読んでもらえる雑誌にするため、大幅なリニューアルを行うことにしたのです。

選  択

若者層への訴求を考慮し、誌面デザインを一新

タクトシステムさんには、2015年のVol.5から『紲 Kizzna』の編集・デザイン・制作をお手伝いいただいています。そのほかに認知症介助士と防災介助士の教材制作もお願いしており、私の関係する印刷物はほぼタクトシステムさんにお願いしている間柄です。それでも、2年以上続いてきたものを一新するにあたっては、スタッフの方々との話し合いや調整がかなり必要でした。
手に取りやすいことを第一に考えていたため、まずは文字量とデザインを変えることにしました。電車などで気軽に読むには以前のサイズ感では手に取りにくいと感じており、判型をB5判に小さくしてページ数も24Pに減らしました。若い方は活字離れもあるので、1ページに掲載する文字量を少なくしてホワイトスペースを生かし、色遣いも抑えたシンプルなデザインをお願いしました。掲載できる文章量は以前の6割ぐらいになってしまうため、その分、コンテンツはかなり厳選することになりました。
既存のデザイン・形態とはイメージが異なる要望のため、最初はデザイナーや編集の方に、なかなかこちらの思い描いているものをうまくお伝えできませんでした。でも、タクトシステムさんの営業の方が何度もヒアリングをしてくださり、間に入って調整いただいたおかげで、最終的には納得のいくものができました。特に冊子の顔とも言えるロゴデザインはいくつも案をいただいたのですが、今の案を見た時は、私も他の担当者も見た瞬間に「これ!」と気に入り、一気に決まりました。以前は漢字の「紲」のデザインの書体が少し硬いイメージだったのですが、アルファベットに変えたことでお洒落な印象にガラッと変わったと思います。リニューアルして1年以上たちましたが、取材先の企業の方からはご好評いただいています。

制    作

情報量を補うために冊子とウェブサイトを連携

『紲 Kizzna』は、表紙・裏表紙のどちらも両A面になっており、表紙にはパラスポーツに関わる方や障害の有無に関わらず社会的に活躍されている方などを取り上げ、インタビュー記事で紹介しています。裏表紙からは、サービス介助士を導入していただいている企業を紹介、中面にはサービス介助士に関する情報や当機構の活動を掲載する3本立てとなっています。この媒体の役割がサービス介助士の普及、PR、情報提供と多岐にわたり、普及対象も企業と個人の両方になっているためです。
今回のリニューアルでデザインや判型は変わりましたが、こうした編集方針は変わっていません。制作の進め方としては、タクトシステムさんと編集プロダクションの方にもご出席いただき、3か月に一度編集会議を行っています。そこで、営業や広報も含めた社内のプロジェクトチームのメンバーが取材先候補などを持ち寄り、方向性を決めます。インタビュー記事やデザインは編集プロダクションで進めていただき、当機構に関する情報は社内で執筆し、進捗管理は私が担当しています。そして、最後の表記統一や誤植等についてはタクトシステムさんの校閲の方にチェックしていただいています。当機構ならではの細かい表記ルールがあり、毎回お手数をおかけしていると思います。
またリニューアル後は、誌面の文章量を大幅に減らしたこともあり、掲載しきれなかった情報をウェブサイトで発信するようになりました。以前から、バックナンバーの電子ブック、読み上げソフト用テキストデータは掲載していましたが、昨年、専用サイト「リベル・ケアフィット」を立ち上げ、新たな取り組みを開始しています。

展  望

変化する時代の流れに合わせた「気づき」を発信する媒体に

現在、リニューアルを実施してからまだ1年少しなので、もうしばらくは反応を見ながらこのまま進めるつもりです。ただ、冊子とウェブサイトという2つの媒体になったので、形のある冊子とリアルタイムに情報を提供できるウェブサイトの特性を考慮し、連携や使い分けを検討していく必要があります。
また個人的には、少しずつ福祉的なイメージから脱却していきたいという想いもあります。例えばインタビュー記事は、以前は介助士資格に関係する話が中心でしたが、最近は単純にこの人に話を聞いてみたいということでフォーカスすることも多く、資格の話だけではなく、その人の生き方や魅力をクローズアップすることを意識しています。
『紲 Kizzna』は、多様な方々への取材を通して新しい価値観や生き方を知ってもらうという「気づき」がテーマの雑誌です。東京パラリンピックに向けて障害者スポーツへの関心も高まり、社会における障害のイメージも変わりつつあります。誌面にもこうした変化を反映し、常に時代の流れに合わせた新しい「気づき」を与えられる雑誌にしていきたいと思っています。タクトシステムさんには今後も是非、色々とご協力をお願いいたします。

制作物

紲 Kizzna
B5 24p

フリーペーパー『紲 Kizzna』
https://www.carefit.org/kizzna/